人間は世界中のさまざまなところで 活をしている。特に自然条件の厳し 地域で生活する人たちは、手に入れ られる食べ物の種類が極めて少ない それでも、その人たちは何千年、何 年とその地域で生活し続けている。 その長い年月から、すばらしい知恵 生まれてきたのである。

それは「もったいない」という知恵 ある。別の言い方をすれば、「(  1) )」ということだ。イヌイッ トの人たちは、アザラシや白熊など 食べるとき、内蔵までも食べる。南 には、食べ物はほとんどトウモロコ シだけという生活をしているインデ オの人たちがいる。彼らはトウモロ シを天日で干して、一粒ずつ手でむ しって粉にし、パンを作って食べる そうすれば、栄養がつまった胚芽の 分まで、全部食べることができる。 このように主となる食べ物を「(  1) )」ことによって、ある程度 栄養のバランスが取れるのである。 もちろん彼らは栄養のバランスを考 てそうしてきたのではないだろう。 に入る乏しい食べ物を「もったいな い」と思う気持ちがそうさせたので る。私は、どんなに時代が変わって 、この「もったいない」という考え こそが、私たち現代人が自らの食生 を考え上での大きな指針ではないか 思うのである。

問1: 2箇所ある( (1) ) は同じ文が入るが、それはどれか。
1 むだなく食べる
2 いろいろ食べる
3 食べられるだけ食べる
4 必要な量だけ食べる

問2: 筆者の意見に合っているの どれか。
1 現代人の食生活は豊かになった は、手に入る食べ物の種類が増えた らだ。
2 私たちもイヌイットの人たちの うに、栄養のバランスが取れた食事 しよう。
3 昔からの食べ物の良さを見直し 現代人の飽食の生活を改めよう。
4 「もったいない」という観点に って、現代人の食生活を見直そう。