仲間以外はみな風景。そう言ったの 社会学者の宮台真司さんである。ど なにたくさんの人の中や公共の場に いても、若い人たちの目には、自分 すぐ横にいる仲間や友だち以外は、 柱やガードレールなどの風景にしか 映っていない、という意味だ。きわ て信頼性の高い「若者の法則」だと う。

( ア )、電車の中でもこの法則は通じる ( イ )満員電車に乗っていても、若者に っては、②家具や植木鉢と同じ車両 いるという感覚しかない。( ウ )、平気で化粧もすれば弁当も食べ 。部屋の中で、「机が見ているから ずかしくてお化粧ができない)」と 言う人はいないだろう。それと同じ とだと考えれば、「どうして電車で んな傍若無人なふるまいをするのか 」という謎も解けるのではないか、 思う。
(香山リカ「若者の法則」より)
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん): 前も気にしないで、勝手気ままにふ まうこと。

問1 アイウに入る語の組み合わせとして だしいのはどれか。
1 ア:もちろん イ:いくら ウ:だから
2 ア:もちろん イ:どんなに ウ:しかし
3 ア:しかし イ:いくら ウ:もちろん
4 ア:しかし イ:どんなに ウ:だから
問2 ②「家具や植木鉢と同じ車両にいる いう感覚しかない。」とあるが、そ 説明として適当なのはどれか。
1 周りの乗客は、気をつかう必要のな 自分の仲間だと感じていること。
2 周りの乗客は、自分とは関係のない 間だと感じていること。
3 周りの乗客は家のインテリアと同じ 、電車の装飾品と感じていること。
4 周りの乗客のことを、感情を持たな ものとしか感じていないこと。