何年にもわたって、アジアの辺境の 地を、カメラを携えて訪れている。 んな山奥に入っても、アジアの子ど もたちは明るく、はにかみやだ。そ て私の目には、子どもたちがほんと によく働く姿が目に焼きついている 。

 つい先日訪れていたネパールのチ モランマ(エベレスト山)のふもと 村の子どもたちは、毎日二時間、山 を登り下りして学校に通っていた。 して学校から戻ると、牛や馬に餌を り、弟や妹の世話をしていた。(   ①  )、何か暗い生活を思い浮 べるかもしれないが、どの子どもた もくったくがなくて、ほんとうに明 るいのだ。

 片言の現地の言葉で子どもたちに しかけると、もう大変だ。日本人を じめて見る子どもたちの好奇心の的 になってしまって、とても楽しい時 過ごすことができた。

 ここには、日本のように学校が終 って、塾や習い事に行くような子ど はいない。経済という土壌があまり に違う。しかし、アジアの辺境の地 生きる子どもたちと、日本の子ども ちを比べたとき、私は色々なことを 思わずにはいられない。なぜか日本 子どもたちの顔には、アジアの子供 ちの放つ目の輝きや明るさがないの だ。

(飯島正広「アジアの子どもたちを つめて」より)
(注1)はにかみや:はずかしがり 。
(注2)くったくがない:心配や気 かかることがない。

問1 ( ① )に入る語はどれか
 1 こう言うと    2 そう ると 3 こうして      4 それ は

問2 次のうち、本文の内容と合っ いるのはどれか。
1 日本の子どもたちは、アジアの どものように家の手伝いをするべき 。
2 アジアの子どもたちの教育環境 改善するために支援をしよう。
3 塾や習い事に行かされる日本の どもたちは、ほんとうかわいそうだ
4 アジアの子どもたちは貧しいが 日本の子どもたちより生き生きして る。