インドでは見るもの聞くものすべて 新鮮で、町を歩いているだけなのに 日カルチャーショックを受けた。清 濁あわせのむ、何でもありの大地に カ月間身を浸し、(  ①  )。 本での自分の生活は、地球上に存在 するさまざまな営みの一つなのだと う当たり前のことを実感したのだ。

 僕はこのインド旅行以後、世界中 ほっつき歩くことに情熱を燃やし始 る。人を寄せつけない厳しい自然の 中に身を置いているとき、僕は不思 な喜びを感じる。高い山に入り、「 げ落ちたら命を落としてしまうかも しれない」と思うような場所を一人 登っているときに幸せを感じる。こ ような感覚は自分の家で暮らしてい るだけでは体験することがない。周 にどんなにたくさんの情報が溢れて ようと、実際にその場に身を置かな い限りわからない。(  ②  ) たちはせっかく備わっている五感で じるすばらしい能力を、日々失い続 けているのではないだろうか。
   
(石川直樹「興味あるもの全てを自 の体で感じたい」<岩波書店>所収 り)
問1 ( ① )にはどの文が入る 。
1 世界を旅するなんて、思っても なかった。
2 家に閉じこもるのはやめて、一 を踏み出してみよう。
3 世界各地に行ってみたいと痛切 思うのだ。
4 世界は多様なのだということを をもって感じた。

問2 (  ②  )にはどの語が るか。
1 さて        2 それ のに        3 それでも        4 ただし

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