英会話学校が活況…企業の“公用語 ”追い風

会議、交渉…実践プログラム人気

企業のグローバル展開を受けてビジ スマン向けの英会話学校が活況を呈 ている。

 仕事で英語を使うことを迫られる 々のニーズに応えようと、各校はよ 実践的な教育プログラムの開発に取 り組んでいる。楽天や「ユニクロ」 展開するファーストリテイリングが 務での英語使用を義務付ける動きも あり、英語教育の関連業界は絶好の 機とみて需要の掘り起こしに躍起だ

 ベルリッツ・ジャパンは今年4~ 月、法人契約や個人利用の会社員の 学者が前年同期比5割増となったほ か、夏期の短期講習の申し込みは前 比で約2・5倍に達したという。G baの今年上半期の法人契約者数も 同12%増と好調だ。

 英会話などの語学学校は2008 秋のリーマン・ショック後に企業研 や個人の利用が急減し苦境に陥った 。民間の調査会社・矢野経済研究所 よると、09年度の市場規模は前年 比約5・8%減の5026億円に落 ち込み、大手のジオスは破綻(はたん) に追い込まれた。

 だが、景気の回復過程でアジアを 心に海外展開を図る企業が増え、英 が使える人材の確保を急いでいる。 パナソニックは11年度の新卒採用 約8割を海外で採用し、ファースト テイリングも11年度採用予定60 0人のうち半数を外国人にする計画 、こうした動きが最近のビジネス英 人気につながっている。

 東京・渋谷の英会話学校に通う男 会社員(35)は「海外の取引先と ールやテレビ会議が日常的に行われ るようになり、英語ができずに業務 滞ることが怖い」と習得に懸命だ。

 学校側も企業経験がある講師を採 するなど、即戦力を培える英語の授 に力を入れている。ベルリッツでは 会議や交渉の場面を想定したコース 人気で、駆け引きや難局打開の技法 学ぶなど仕事にすぐ生かせる実践的 な内容が売りだ。大企業の役員が駆 込んでくることもあるという。

 他校でも企業幹部の指導をまとめ 依頼されるなどの機会が増えており 「楽天のような取り組みが企業の『 英語熱』を高める可能性が高い」( 係者)と需要拡大に期待を寄せる。 井上亜希子)

(2010年8月18日 読売新聞)