富山市の機械メーカーが開発した新 包装機が、米連邦準備制度理事会( RB)の連 邦準備銀行に導入され、ドル紙幣の 装に使われることになった。紙で束 る帯封のみで は紙幣を抜き取られる可能性がある め、全体をフィルムで包む仕組みで 富山のものづ くり技術が世界経済の中枢を担う金 機関で活用される。
 包装機を製造するハナガタは、販 代理店の米国企業を通じて、現地で 路を拡大して きた。FRBには2005年に紙幣 装用の機械を納入したが、その後、 業場の省スペ ース化のため特注で小型機の製造依 が寄せられた。

 今年5月、従来機の性能を維持し まま大きさを3分の2以下に抑えた 作機1台を完 成させ、試験的に導入してもらった 試作機が順調に稼働していることか 、今後、約2 年をかけて、ドル紙幣を発行する全 12の連邦準備銀行などに設置を進 ていくことに なった。約50台を納入予定で、売 上げは約1億2500万円を見込ん いる。

 同社の機械は昨年、イタリア中央 行でも導入されている。真偽判別検 で真札と判断 されたユーロ紙幣の包装に使用され おり、海外で着実に実績を上げてい 。

 欧米の産業機械業界では近年、効 化のため小型機が求められる傾向が いており、同 社は今後も医薬品、化粧品など幅広 分野で普及を目指していく。

 花方淳社長は「技術が評価されて RBで採用されたことは、一層の導 促進のきっか けになる」と期待を寄せた。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20101009201.htm