文芸賞の受賞取り消し　ネットから 作品モチーフ」いただいていた


　公募の新人文学賞「第４７回文芸 」（河出書房新社主催）で受賞作に まっていた作品が、インターネット 上のサイトからモチーフを借用して たことが理由で受賞を取り消されて たことが１５日、分かった。また、 新鋭の詩人に贈られる「第１９回『 と思想』新人賞」でも、ネット上の 載作を模倣した作品の受賞取り消し が決まった。

　山田詠美さん、綿矢りささんら人 作家を輩出してきた老舗の文学賞で 受賞取り消し騒動が巻き起こった。

　受賞作は現在発売中の「文芸」冬 で発表の予定だったが、同誌は「該 作なし」と発表。選考経過として「 受賞作が決定したが、内容の一部に リジナリティーの見地から疑問が生 た。応募者に確認したところ、モチ ーフの重要な部分をインターネット イトに負っていることが分かり、選 委員との審議の結果、受賞を取り消 した」との趣旨の文を同誌編集部名 で掲載した。高木れい子編集長は「 ーマに深くかかわるアイデアを依拠 するのは、作家の態度、姿勢として 題だと考えました」としている。

　同社では応募２０１２作から最終 補に残った３作品の著者について、 前に著作権についてのヒアリングを 行っており、その時点では受賞取り しになった著者も「大丈夫です」と えていたという。その後の８月２３ 日に選考会が行われ、同作の受賞が 時決定した。しかし選考委員から「 チーフは面白いが、なぜ膨らませて 展開しないのか」「モチーフの描写 足りないのはおかしいのではないか という意見が挙がったという。そこ で、約１週間後に高木編集長らが本 から聞き込みをしたところ、著者が ンターネットサイトから借用した事 実を明かしたという。

　同社は、一般応募者であることや 作為的ではなく反省している点など ら著者名、年齢、性別、職業、作品 名とモチーフの具体性などは公表し い方針だ。

　文芸賞は１９６２年設立の純文学 で、芥川賞への登竜門としても知ら ている。現在の選考委員は作家の角 田光代、高橋源一郎、田中康夫の各 、文芸評論家の斎藤美奈子さんの４ 。受賞作なしは６７年以来４３年ぶ りとなった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101016-00000013-sph-soci